概要
システム全体と各プロセスの負荷状況を継続更新で表示します。高負荷調査、メモリー圧迫の初動確認、重点監視に向きます。
基本構文
top [オプション]詳細解説
topは、システム全体の負荷指標と、各プロセスのCPU使用率、メモリー使用量、状態などを継続的に更新しながら表示するコマンドです。psが静止画なら、topは動く監視画面だと考えると分かりやすくなります。
実務では、サーバーが重い、応答が遅い、CPUを食っている処理がある、メモリーが詰まっている、といった初動調査で非常によく使われます。
対話型で見やすい一方、記録用途には向きません。バッチ出力や回数指定を使うと、ログ取得や自動化へも応用できます。
このコマンドを使う場面
高負荷初動調査、CPU多消費プロセス特定、メモリー圧迫の把握、短時間の重点監視に使います。
まず安全に試す方法
1. top
2. qで終了
3. top -b -n 1 | head -20
4. sleep 5 &
5. top -p $!
3分ミッション
少しでも手を動かすと定着しやすくなります。終わった項目にチェックを入れてください。
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通常起動と-b -n 1を試し、用途の違いを理解します。
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sleepを裏で動かし、top -pで狙ったプロセスを重点表示します。
資格試験との関連
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LinuC レベル1
範囲: 1.01.4 プロセスの生成、監視、終了根拠: officialLinuCレベル1では、プロセスの確認、監視、終了の基礎が問われます。
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LPIC-1
範囲: 103.5 Create, monitor and kill processes根拠: officialLPIC-1では、プロセスの確認、監視、終了の基礎が問われます。
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共通基礎
範囲: Linuxコマンド基礎根拠: editorial試験横断で、topはLinux運用の基礎体力を支える重要なコマンドです。
実行結果サンプル
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top -b -n 1 | head -10top - 12:00:00 up... -
sleep 30 & top -p $!指定PIDを含む監視画面
戻り値コード
- 0 正常終了。監視表示を行いました。
- >0 不正なオプションや対象PID不存在などで開始できませんでした。
使用例
toptop -b -n 1top -p 1234top -u www-data
よくあるエラー
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数字が毎回変わって判断しづらい 原因: topは継続更新するため、瞬間値が変動します。対処: 複数回観察し、必要ならバッチ出力を記録して比較します。
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画面で見たけれど証跡として残せない 原因: 対話型のまま終了したためです。対処: top -b -n 1のようにバッチモードで保存します。
導入・互換性情報
Linuxではprocps-ng版が広く使われますが、実装ごとに表示列、キー操作、既定設定に差があります。自動取得では-b -nを使って対話依存を避けると安定します。
注意点 / セキュリティリスク
危険度は低いですが、瞬間値だけで結論を急ぐと誤診断になります。短時間だけ跳ねた値を恒常的な問題と取り違えないよう注意が必要です。
FAQ
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Q. topでまず見るべき場所はどこですか。 A. 全体のCPU、メモリー、負荷平均を見た後、上位プロセスの%CPUや%MEMを確認すると初動が早くなります。
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Q. topだけで原因特定できますか。 A. 初動確認には有効ですが、最終的な原因特定にはps、journalctlなど他の道具も使うことが多いです。
関連用語
参照リンク
- カテゴリー: Process And Jobs
- レベル: Beginner
- 対応試験: LinuC, LinuC レベル1, LPIC, LPIC-1, 共通基礎