概要
Linuxのmdデバイスを作成、組み立て、詳細表示、故障処理します。RAID1やRAID5などの実運用で重要です。
基本構文
mdadm [モード] デバイス [部品デバイス...]詳細解説
mdadmは、LinuxのソフトウェアRAIDを扱うコマンドです。複数ディスクをまとめて冗長性や性能を得るために用いられ、作成、組み立て、詳細表示、故障扱い、再追加など幅広い操作を担当します。
実務では、ディスク障害に備えたRAID1、容量効率と冗長性のバランスを取るRAID5、復旧時の再同期管理などで重要になります。
ただし、RAIDレベルごとの特性と故障時の挙動を理解しないまま操作すると、復旧どころか状態を悪化させることがあります。
このコマンドを使う場面
ソフトウェアRAIDを新規作成する時、障害時に組み立て直す時、故障ディスクを切り離し再追加する時に使います。
まず安全に試す方法
1. 検証用ループデバイスを二つ用意する
2. mdadm --createでRAID1を作る
3. mdadm --detailで状態を見る
4. 故障扱いと再追加の流れを確認する
3分ミッション
少しでも手を動かすと定着しやすくなります。終わった項目にチェックを入れてください。
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RAIDレベル、状態、部品数を読み取れるようにします。
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新規作成と既存組み立ての違いを説明します。
資格試験との関連
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LinuC レベル2
範囲: 実務的なストレージ構成根拠: editorialmdadmはLinuCレベル2相当の実務的な理解を深めるのに役立ちます。
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LPIC-2
範囲: 実務的なストレージ構成根拠: editorialmdadmはLPIC-2相当の構築、運用、障害対応の理解に役立ちます。
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共通基礎
範囲: Linuxコマンド基礎根拠: editorial試験横断で、mdadmはLinux運用の基礎体力を支える重要コマンドです。
実行結果サンプル
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mdadm --detail /dev/md0Raid Level : raid1 State : clean ...
戻り値コード
- 0 正常終了。RAID操作に成功しました。
- >0 デバイス不足、権限不足、メタデータ不整合などで処理できませんでした。
使用例
mdadm --create /dev/md0 --level=1 --raid-devices=2 /dev/sdb1 /dev/sdc1mdadm --detail /dev/md0mdadm --assemble /dev/md0 /dev/sdb1 /dev/sdc1
よくあるエラー
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どのディスクが故障側か判断できない 原因: デバイス名と物理位置の対応付けができていません。対処: serial番号、スロット情報、lsblk出力を併せて確認します。
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復旧のつもりで--createしてしまう 原因: 既存RAIDと新規作成を混同しています。対処: 既存構成なら通常は--assembleから確認します。
導入・互換性情報
initramfs、監視設定、メタデータ形式、ブート環境との関係で手順差があります。
注意点 / セキュリティリスク
危険度は破壊的です。--createは入力デバイスの既存内容を上書きし、故障扱いや削除も実運用へ大きく影響します。
FAQ
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Q. ハードウェアRAIDと何が違いますか。 A. mdadmはOS側で管理するソフトウェアRAIDです。専用コントローラーに依存しにくい利点があります。
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Q. 故障ディスク交換時に何を確認すべきですか。 A. レベル、冗長性の残り、再同期状況、正しい交換対象を確認すべきです。
関連用語
参照リンク
- カテゴリー: Storage And Filesystems
- レベル: Advanced
- 対応試験: LinuC, LinuC レベル2, LPIC, LPIC-2, 共通基礎