概要
デバイスを論理ボリュームマネージャー(LVM)の物理ボリュームとして初期化します。後続のvgcreateやlvcreateの土台になります。
基本構文
pvcreate [オプション]... デバイス...詳細解説
pvcreateは、デバイスをLVMの物理ボリュームとして初期化するコマンドです。LVMでは、まず物理ボリュームを作り、それらを束ねてボリュームグループを作り、その中へ論理ボリュームを切り出します。
つまりpvcreateはLVM構成の出発点です。ここで既存データのある区画やディスクを誤って初期化すると、その上のファイルシステムや内容へ深刻な影響が出ます。
実務では、新規ディスクをLVMへ組み込む時、障害復旧時に構成を再作成する時、検証用ループデバイスでLVM手順を学ぶ時に使います。
このコマンドを使う場面
新しいディスクや区画をLVMへ組み込む時、検証環境でLVM構成を学ぶ時、復旧作業でPVを再構成する時に使います。
まず安全に試す方法
1. truncate -s 256M pv.img
2. sudo losetup -fP pv.img
3. sudo pvcreate /dev/loopX
4. sudo pvs
3分ミッション
少しでも手を動かすと定着しやすくなります。終わった項目にチェックを入れてください。
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PV、VG、LVの関係を自分の言葉で説明します。
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実機ディスクを使わず、安全な検証環境で手順を確認します。
資格試験との関連
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LinuC レベル2
範囲: 実務的なストレージ構成根拠: editorialpvcreateはLinuCレベル2相当の実務的な理解を深めるのに役立ちます。
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LPIC-2
範囲: 実務的なストレージ構成根拠: editorialpvcreateはLPIC-2相当の構築、運用、障害対応の理解に役立ちます。
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共通基礎
範囲: Linuxコマンド基礎根拠: editorial試験横断で、pvcreateはLinux運用の基礎体力を支える重要コマンドです。
実行結果サンプル
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truncate -s 256M pv.img sudo losetup -fP pv.img sudo pvcreate /dev/loopX sudo pvsPV VG Fmt Attr ...
戻り値コード
- 0 正常終了。物理ボリューム初期化に成功しました。
- >0 対象不存在、権限不足、使用中デバイス、メタデータ競合などで処理できませんでした。
使用例
pvcreate /dev/sdb1pvcreate --dataalignment 1m /dev/sdb1pvcreate /dev/loop0
よくあるエラー
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既存署名が見つかって警告される 原因: 以前のファイルシステムやRAID署名が残っています。対処: 対象確認後にwipefsや適切な確認手順を挟みます。
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使用中で初期化できない 原因: マウント中、または他の構成で参照されています。対処: findmntやlsblkで使用状況を確認します。
導入・互換性情報
利用前提としてLVM2環境が必要です。デバイスマッパー、多重パス、パーティション構成によって運用手順が変わります。
注意点 / セキュリティリスク
危険度は非常に高いです。誤ったデバイスへ実行すると、その領域の既存データを失う恐れがあります。
FAQ
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Q. pvcreateの前に区画作成は必要ですか。 A. 環境によります。ディスク全体へ作る場合もありますが、区画を切ってから使う運用も一般的です。
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Q. pvcreateだけで容量を使えますか。 A. いいえ。次にvgcreateでボリュームグループを作り、さらにlvcreateで論理ボリュームを切ります。
関連用語
参照リンク
- カテゴリー: Storage And Filesystems
- レベル: Practical
- 対応試験: LinuC, LinuC レベル2, LPIC, LPIC-2, 共通基礎