nice ナイス

英語表記nice

日本語表記優先度調整実行

正式名称nice

危険度注意

What does it mean?

プロセス起動時のnice値を調整します。高負荷処理を控えめに回したい時や、優先度の考え方を理解する時に重要です。コマンド省略時は現在のnice値を表示します。

Command Quest

nice を今日の道具にする

プロセス起動時のnice値を調整します。高負荷処理を控えめに...

$ nice [オプション] [コマンド [引数...]]
関連用語0
次のコマンド0
FAQ2
参照5

概要

プロセス起動時のnice値を調整します。高負荷処理を控えめに回したい時や、優先度の考え方を理解する時に重要です。コマンド省略時は現在のnice値を表示します。

基本構文

nice [オプション] [コマンド [引数...]]

詳細解説

niceは、コマンド起動時のnice値を調整し、CPUスケジューリング上の優先度へ影響を与えるコマンドです。一般に、nice値を大きくすると他の処理へ譲りやすくなり、低くすると優先されやすくなります。

実務では、重い圧縮処理、バックアップ、集計、変換作業などを、対話操作や本番サービスの邪魔になりにくい形で動かす時に便利です。niceは処理を速くする魔法ではなく、譲り合い方を調整する道具です。

なお、より高優先度へ寄せるには権限が必要なことが多くあります。

このコマンドを使う場面

重い処理を控えめに実行したい時、バックアップや圧縮を本番作業へ配慮して動かしたい時、優先度調整の基本を学びたい時に使います。

まず安全に試す方法

1. nice -n 10 sleep 30 &
2. ps -o pid,ni,cmd -p $!

3分ミッション

少しでも手を動かすと定着しやすくなります。終わった項目にチェックを入れてください。

  1. nice -n 10でsleepを起動し、psでNI列を確認します。

資格試験との関連

  • LinuC レベル1
    範囲: 1.01.4 プロセスの生成、監視、終了
    根拠: official
    LinuCレベル1では、プロセスの確認、監視、終了の基礎が問われます。
  • LPIC-1
    範囲: 103.5 Create, monitor and kill processes
    根拠: official
    LPIC-1では、プロセスの確認、監視、終了の基礎が問われます。
  • 共通基礎
    範囲: Linuxコマンド基礎
    根拠: editorial
    試験横断で、niceはLinux運用の基礎体力を支える重要なコマンドです。

オプション

  • -n 調整値
    nice値へ加える整数値を指定します。既定は10です。
    nice -n 10 command

実行結果サンプル

  • nice -n 10 sleep 30 & ps -o pid,ni,cmd -p $!
    PID NI CMD
    12345 10 sleep 30

戻り値コード

  • 0 正常終了。コマンド起動またはnice値表示に成功しました。
  • >0 起動対象不存在、権限不足、不正な調整値などで処理できませんでした。

使用例

  • nice -n 10 tar -czf backup.tar.gz data/
  • nice sleep 60
  • nice -n 5 make

よくあるエラー

  • niceしたのに速くならない
    原因: niceはCPUの譲り合いへ影響する道具であり、処理そのものを高速化するものではありません。
    対処: 目的が優先度調整なのか性能改善なのかを切り分けます。
  • 負のnice値で起動できない
    原因: 優先度を上げる方向の調整には権限が必要なことが多いです。
    対処: 権限前提を確認します。

導入・互換性情報

シェル組み込みのniceがある環境もあります。Linuxでは外部コマンドとしてのniceも広く使われます。

注意点 / セキュリティリスク

危険度は中程度です。nice値だけで性能問題を解決できると思い込むと、原因分析を誤ります。また、負の値で高優先度へ寄せる操作は権限前提を伴います。

FAQ

  • Q. reniceとの違いは何ですか。
    A. niceは起動時の調整、reniceは既に動いているプロセスのnice値調整です。
  • Q. nice値を上げると良いことばかりですか。
    A. 他処理へ譲りやすくなりますが、対象処理の完了は遅くなりやすいです。

参照リンク

関連記事