概要
ファイルシステムの整合性を検査し、必要に応じて修復します。障害対応の重要コマンドですが、扱いは慎重さが必要です。
基本構文
fsck [オプション]... デバイス詳細解説
fsckは、ファイルシステムの整合性を検査し、必要に応じて修復するための前段ラッパーです。実際には対象ファイルシステム種別に応じた専用ツールを呼び出します。
実務では、異常終了後の確認、起動時検査、保守前点検、問題発生時の修復判断で使います。ただし、マウント中の書き込み可能ファイルシステムへ実行すると状況を悪化させることがあるため、通常はアンマウントしてから行います。
まずは -N や専用の確認系オプションで何が起こるかを把握し、実修復は対象と影響を理解してから行います。
このコマンドを使う場面
異常終了後の検査、障害対応、保守時の整合性確認、起動トラブル調査に使います。
まず安全に試す方法
1. sudo fsck -N /dev/sdb1
3分ミッション
少しでも手を動かすと定着しやすくなります。終わった項目にチェックを入れてください。
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いきなり修復せず、fsck -Nで実行内容を確認する習慣を付けます。
資格試験との関連
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LinuC レベル1
範囲: 1.05.3 ファイルシステムの作成と管理、マウント根拠: officialLinuCレベル1では、ファイルシステム検査の基本理解が重要です。
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LinuC レベル2
範囲: 2.02.2 ファイルシステムの管理根拠: officialLinuCレベル2では、障害時の整合性検査と管理が重要です。
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LPIC-1
範囲: 104.2 ファイルシステムの完全性維持根拠: officialLPIC-1では、fsckは主要なユーティリティの一つです。
実行結果サンプル
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sudo fsck -N /dev/sdb1呼び出される種別別検査コマンド
戻り値コード
- 0 正常終了。処理に成功しました。
- >0 対象不存在、権限不足、不正な引数などで処理できませんでした。
使用例
sudo fsck -N /dev/sdb1sudo fsck -f /dev/sdb1sudo fsck -y /dev/sdb1
よくあるエラー
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実行後にさらに状況が悪化した 原因: マウント中対象へ実行したか、修復判断が早過ぎました。対処: 通常はアンマウント状態で実施し、必要ならバックアップやイメージ取得を先に行います。
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fsckで何も起きない 原因: 前段ラッパーなので、対象種別やオプションが影響します。対処: 対象ファイルシステム種別と種別別ツールを確認します。
導入・互換性情報
fsckは前段ラッパーであり、実際の処理はfsck.ext4など種別別ツールへ委ねられます。対象種別を意識して使います。
注意点 / セキュリティリスク
危険度は高いです。特にマウント中対象への実行や、-yによる自動修復は結果をよく確認せず進める危険があります。
FAQ
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Q. 起動中の/をそのまま検査できますか。 A. 通常の書き込み可能状態では避けるべきです。保守モードや救援環境を使うことがあります。
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Q. -yは便利ですか。 A. 便利ですが、確認なしで修復を進めるため、状況把握なしの常用は危険です。
関連用語
参照リンク
- カテゴリー: Storage And Filesystems
- レベル: Practical
- 対応試験: LinuC, LinuC レベル1, LinuC レベル2, LPIC, LPIC-1, LPIC-2, 共通基礎