概要
物理ボリュームを束ねてボリュームグループを作成します。後続のlvcreateやlvextendの土台になります。
基本構文
vgcreate [オプション] ボリュームグループ名 PV...詳細解説
vgcreateは、LVMの物理ボリュームを束ねてボリュームグループを作成するコマンドです。ボリュームグループは、論理ボリュームを切り出すための容量プールとして機能します。
単一ディスクでも使えますが、LVMの利点は複数デバイスをまとめて柔軟に容量を扱える点にあります。
実務では、新規ストレージプールの作成、追加ディスクの組み込み準備、検証環境でのLVM学習に使います。
このコマンドを使う場面
新しいLVM容量プールを作る時、複数ディスクを一つの管理単位へ束ねる時に使います。
まず安全に試す方法
1. sudo pvcreate /dev/loopX
2. sudo vgcreate vgdemo /dev/loopX
3. sudo vgs
4. sudo vgdisplay vgdemo
3分ミッション
少しでも手を動かすと定着しやすくなります。終わった項目にチェックを入れてください。
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pvsで確認したPVを使い、vgsへ表示されるまでの流れを確認します。
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VGが容量プールとして働く理由を説明します。
資格試験との関連
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LinuC レベル2
範囲: 実務的なストレージ構成根拠: editorialvgcreateはLinuCレベル2相当の実務的な理解を深めるのに役立ちます。
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LPIC-2
範囲: 実務的なストレージ構成根拠: editorialvgcreateはLPIC-2相当の構築、運用、障害対応の理解に役立ちます。
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共通基礎
範囲: Linuxコマンド基礎根拠: editorial試験横断で、vgcreateはLinux運用の基礎体力を支える重要コマンドです。
実行結果サンプル
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sudo vgcreate vgdemo /dev/loopX sudo vgsVG #PV #LV #SN Attr VSize ...
戻り値コード
- 0 正常終了。ボリュームグループ作成に成功しました。
- >0 PV不正、名称重複、権限不足などで作成できませんでした。
使用例
vgcreate vgdata /dev/sdb1vgcreate vgdata /dev/sdb1 /dev/sdc1vgcreate -s 4M vgdata /dev/sdb1
よくあるエラー
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指定したPVが認識されない 原因: pvcreate未実行、またはデバイス指定ミスです。対処: pvsで初期化済みPVか確認します。
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将来の拡張設計を考えず作ってしまった 原因: PEサイズや命名規則を先に決めていません。対処: 運用前に命名、容量拡張方針、スナップショット方針を整理します。
導入・互換性情報
LVM2環境が必要です。物理エクステントサイズや最大論理ボリューム数などの設計値は運用ポリシーにより変わります。
注意点 / セキュリティリスク
危険度は高いです。入力に誤ったPVを渡すと構成を誤認しやすく、後続の論理ボリューム作成や拡張で影響が広がります。
FAQ
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Q. VGは何のために必要ですか。 A. 論理ボリュームを切り出すための容量プールです。LVMの中核となる管理単位です。
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Q. 後からPVを足せますか。 A. はい。通常はvgextendで追加できます。
関連用語
参照リンク
- カテゴリー: Storage And Filesystems
- レベル: Practical
- 対応試験: LinuC, LinuC レベル2, LPIC, LPIC-2, 共通基礎