概要
インターネット制御メッセージプロトコル(ICMP)を使って疎通と応答時間を確認します。DNS解決とIP到達性を切り分ける基本道具です。
基本構文
ping [オプション] 宛先詳細解説
pingは、宛先へICMPエコー要求を送り、返答の有無と往復時間を確認するコマンドです。ネットワーク障害の初動では、まず到達できるか、どの程度遅いかを把握するために使います。
重要なのは、pingが通らない理由は一つではないことです。名前解決失敗、経路不通、相手停止、ICMP遮断など、複数の要因があり得ます。
実務では、IP直指定と名前指定を使い分けて、DNSの問題かネットワークの問題かを切り分けます。
このコマンドを使う場面
疎通確認、遅延のざっくり把握、DNSとIP到達性の切り分けに使います。
まず安全に試す方法
1. ping -c 4 127.0.0.1
2. ping -c 4 localhost
3. ping -c 4 8.8.8.8
3分ミッション
少しでも手を動かすと定着しやすくなります。終わった項目にチェックを入れてください。
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到達性と名前解決の切り分けを練習します。
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遅延平均、最大、パケット損失率の意味を整理します。
資格試験との関連
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LinuC レベル1
範囲: ネットワーク確認と接続の基本根拠: editorialpingはLinuCレベル1相当の理解を深めるのに役立つコマンドです。
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LPIC-1
範囲: ネットワーク確認と接続の基本根拠: editorialpingはLPIC-1相当の基本事項を整理するのに有効です。
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共通基礎
範囲: Linuxコマンド基礎根拠: editorial試験横断で、pingはLinux運用の基礎体力を支える重要コマンドです。
実行結果サンプル
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ping -c 4 127.0.0.14 packets transmitted, 4 received, 0% packet loss
戻り値コード
- 0 正常終了。少なくとも一部応答を受信しました。
- 1 応答が得られませんでした。
- >1 実行エラー、名前解決失敗、権限問題などです。
使用例
ping -c 4 127.0.0.1ping -c 4 example.comping -W 1 -c 3 192.0.2.10
よくあるエラー
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名前指定では失敗するがIP直指定では通る 原因: DNS解決に問題があります。対処: digやhostで名前解決を確認します。
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pingが通らないので相手停止と決めつけた 原因: ICMP遮断の可能性があります。対処: ss、curl、ncなど他の確認手段も併用します。
導入・互換性情報
root権限やcapabilityの扱い、既定の間隔、IPv4とIPv6の切替方法に実装差があります。
注意点 / セキュリティリスク
危険度は低いですが、pingだけで通信全体の正常性を断定してはいけません。ICMPを遮断する設計もあります。
FAQ
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Q. pingが通ればサービスも正常ですか。 A. 必ずしもそうではありません。アプリケーション層の確認は別途必要です。
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Q. localhostへ打つ意味はありますか。 A. あります。TCP/IPスタックや名前解決の基礎確認になります。
関連用語
参照リンク
- カテゴリー: Networking
- レベル: Beginner
- 対応試験: LinuC, LinuC レベル1, LPIC, LPIC-1, 共通基礎