No.084プロセスとジョブ

nice

ナイス・優先度調整実行

知識レベル 実践注意一般ユーザーで使える

プロセス起動時のnice値を調整します。高負荷処理を控えめに回したい時や、優先度の考え方を理解する時に重要です。コマンド省略時は現在のnice値を表示します。

答えよく使う形

  1. 起動時にnice値を変え、その結果をpsで確認できます
  2. nice値へ加える整数値を指定します

注意危険度は中程度です。

visitor@goodly: ~

$ nice -n 10 sleep 30 & ps -o pid,ni,cmd -p $!

PID NI CMD
12345 10 sleep 30

$ nice -n 10 tar -czf backup.tar.gz data/

$ nice sleep 60

覚える順番の中でLPIC-1・57 駅め / 106

どんなコマンド?

こんなときに

重い処理を控えめに実行したい時、バックアップや圧縮を本番作業へ配慮して動かしたい時、優先度調整の基本を学びたい時に使います。

niceは、コマンド起動時のnice値を調整し、CPUスケジューリング上の優先度へ影響を与えるコマンドです。一般に、nice値を大きくすると他の処理へ譲りやすくなり、低くすると優先されやすくなります。

実務では、重い圧縮処理、バックアップ、集計、変換作業などを、対話操作や本番サービスの邪魔になりにくい形で動かす時に便利です。niceは処理を速くする魔法ではなく、譲り合い方を調整する道具です。

なお、より高優先度へ寄せるには権限が必要なことが多くあります。

書き方とオプション

組み立ててみるオプションを押すと、下の1行に足されます。もう一度押すと外れます。

$ nice

使用例と実行結果

行を押すとコピーできます。

PID NI CMD
12345 10 sleep 30
起動時にnice値を変え、その結果をpsで確認できます。

まず安全に試す

3分ミッション

手を動かすと覚えやすくなります。できたものに印を付けてください(この端末に残ります)。

0 / 1

つまずいたとき

niceしたのに速くならない

原因niceはCPUの譲り合いへ影響する道具であり、処理そのものを高速化するものではありません。

こうする目的が優先度調整なのか性能改善なのかを切り分けます。

負のnice値で起動できない

原因優先度を上げる方向の調整には権限が必要なことが多いです。

こうする権限前提を確認します。

終わったときの数(戻り値)

$ echo $?

  • 0正常終了。コマンド起動またはnice値表示に成功しました。
  • >0起動対象不存在、権限不足、不正な調整値などで処理できませんでした。

気をつけることと入れ方

気をつけること

危険度は中程度です。nice値だけで性能問題を解決できると思い込むと、原因分析を誤ります。また、負の値で高優先度へ寄せる操作は権限前提を伴います。

環境による違い

シェル組み込みのniceがある環境もあります。Linuxでは外部コマンドとしてのniceも広く使われます。

確かめた環境2026-04-09 に確認

よくある質問

reniceとの違いは何ですか。

niceは起動時の調整、reniceは既に動いているプロセスのnice値調整です。

nice値を上げると良いことばかりですか。

他処理へ譲りやすくなりますが、対象処理の完了は遅くなりやすいです。

資格試験では

  • LinuC レベル1大事1.01.4 プロセスの生成、監視、終了
  • LPIC-1大事103.5 Create, monitor and kill processes
  • 共通基礎大事Linuxコマンド基礎

nice を最後まで読みました。

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